森のコバノミツバツツジが華やかな4月13日の土曜日、恒例の春のイベントとして「創造の森散策とカートンドッグ作り」を実施し10家族30人が参加されました。
今回は、「ナシオン創造の森には妖精が住み、森を大切にしてくれる人々に宝物をプレゼントしてくれます。でも妖精に会うためには展望台とスギ林で森人に出会って、ヒントを手に入れなければなりません」というテーマを設けた散策でした。
家族ごとにお祭り広場を出発し、長い階段を登って、展望台へ。
そして森人とじゃんけん勝負。見事勝利を掴んだ家族は、次の森人が待つスギ林に向かいました。
スギ林では、樹皮の間のそこここに樹液のしずくをつけている樹齢約50年の大木を見てから、若いスギの太さクイズに挑戦。正解できて森人からもらえた「秘伝書」と「地図」を手に、どの家族も妖精の森へ。差し込む陽光に光る樹液のしずくは、スギ林を世話する森人にとっても珍しい、宝石のようでしたが、どうやらスギの木には周りに伝えたいことがあるようすでした。
「一歩足を踏み入れるとそこは不思議な世界」。
そんな妖精の森で妖精を探すため、秘伝書の教えどおりに、大きな声で秘密の言葉「ホーホケキョ」と声をかけると、「ピロロロ」と声がして森の奥から妖精が。
コシダの飛行機や冠をくれた妖精と遊んだ子どもたちから「妖精はどこに住んでいるの?」「妖精はピロロロしか喋れないの?」そんな質問が飛び交い、子どもたちこそが森の妖精ではないかと感じられる時が流れました。
散策を終えたグループから、お祭り広場に戻って、いよいよカートンドッグ作りです。
カートンドッグとは、炭火やコンロを使わずに、牛乳パックを燃やして作るホットドッグのことです。
持参した思い思いの具材で、手作りさながらで焼き上がりにもバラツキがあったりしましたが新緑の木々に囲まれた中での調理と食事は格別であったと思います。
「散策いただいた区域はこの創造の森の一部でしかなく、見所やご案内できなかったところがまだたくさんあります。これからも機会のある時にぜひ足を運んでこの森の良さを実感していただきたいです。」と理事長の中尾が締めくくりました。
今日の冬の自然体験学習で四季を通しての体験学習を終えました。
寒い冬に生き物はどうして過ごしているのか、土の中、朽木、樹皮の中を探しました。ミミズ、オオゴキブリ、キマワリ、ツヤアオカメムシ、エサキモンキカメムシ、ムカデ、ヤマオオアリ、ゴミムシダマシ科の幼虫など、観察した後はその場で放しました。
最初に児童達が森にやってきたのは5月の新緑の頃、木々は青々とした葉を付け、その中から決められた葉の形を集めました。
9月は昆虫採集。11月は赤、黄、茶色に変わった葉を集めました。
これらの葉はこれからどうなっていくのか児童の一人が腐葉土になっていると答えてくれました。
果たしてそうなっているのか。
5月に児童達が集めた葉の一部をネットに入れて部屋の机の上と森の土の中に入れ、今日はそれを土の中から取り出すと腐葉土になっていました。
机の上の葉は色が変わっただけで形は残っています。
なぜ、このようになったのか、それは皆が土の中から探した虫達がその役割をし、細かく細かく砕かれて森の栄養となって、また5月には青々として葉を付けることを話しました。
私たちの生活でごみ箱が当たり前のようにある中で森の生き物達にはごみ箱は必要ないことを知ってくれたかな?
講師をお迎えして年に一度のチェーンソー講習会をしました。
枯れ松を伐倒、処理し、伐倒する前の注意事項、正しくチェーンソーを扱っているか等を再確認し、改めるべきことは直し、これからの活動に注意喚起していきます。
この講習はチェーンソーを扱う者だけでなく、傍で活動している者にとっても必要で、充実した講習でした。
皆が一つになって安全に活動できるよう努めていきましょう。
大阪からボーイスカウトの子どもたちがナシオン創造の森へ里山整備体験にきました。
子ども達7名と指導者保護者5名で、小学生はヒサカキなどの小木、高校生は直径10㎝位のソヨゴを伐採しました。普段の都会での生活環境とは異なった森の中で、和紙原料のガンピの皮むき、タラヨウの葉っぱへの文字書きなど貴重な体験も楽しんでくれました。
そして最後は、お祭り広場で段ボールとアルミ箔で簡易ピザ窯を作り、おいしいピザを堪能しました。